一般的に日本人はどこにでも手を合わせて拝んでしまいがちです。
日本には八百万の神様がいらっしゃいますので、どこで手を合わせても神様を拝んている事になりますが…
しかし、あまりにも無防備に手を合わせるのもどうかと思います。
特に手を合わせている対象が何なのかはしっかりと確認しておきましょう。
では、どんな墓標・墓石・石碑・お地蔵様…になら手を合わせて良いのか?
今夏はそれらを紹介したいと思います。
何でもかんでも手を合わせるって本当は怖い事なんですよ。
手を合わせる対象が何なのか?
仏像やご神体に手を合わせる時、手を合わせる対象が仏様や神様であると認識しています。
これは問題ありません。
というかドンドン手を合わせて神様仏様にアプローチしてください。
しかし、何か分からない石碑があって、何か古めかしい物で何か信仰の対象になっているような気配がするから手を合わせておこう…これはNGです。
手を合わせる対象も知らずに信仰してしまった場合、良くないモノであれば憑いてきてしまう事もあります。
まずは手を合わせる対象が何なのかをしっかりと確認しておきましょう。
闇雲に拝んだりするのは危険ですね。
明るい場所にある墓標
基本的に明るい場所にある墓標や墓石、石碑や仏像などは手を合わせても大丈夫だと思います。
元々、生きている人が墓標などを建てる訳ですから、信仰の対象が暗いジメジメした場所にあると心が痛みます。
ですからもしあまり気持ちの良くない場所に墓標があれば日当たりが良かったり、眺めが良かったり、心地よい風の吹くような場所に信仰の対象を移動させようとします。
あとは人がよく往来する場所なども同じです。
こういった場所にある墓石などは手を合わせても大丈夫です。
また良く手入れされているものは、信仰している人がいるという事ですから問題ありません。
暗い場所にある墓標
明るい場所とは逆に、暗い湿気の多い場所にある墓標などには手を合わせてはいけません。
その墓標に祀られている対象が何か知っている場合は別ですが、何が祀られているかも解らない墓標であれば近づくのも危険です。
早々に退散しましょう。
先ほども説明しましたが、墓標や仏像などは生きている人が作ったり、置いたりします。
場所が荒れてしまったり、苔まみれになったり、壊れたり欠けたりした状態になれば、本来は設置した人や信仰している人が直します。
そのまま放置されているという事は、もう誰も信仰していないと考えてください。
そして、そこには何も無い訳ではありません。
一時は信仰の対象になったモノがあった場所なのですから、思念などは残っている事があります。
ですから、何かが『いる』と思って避けるのが正解です。
こんなところにある墓標は要注意
それでは、どんなところにある墓標が危険なのか少し紹介しましょう。
1、薄暗い山の中や森の中にある墓標
2、使われていない旧道の脇にある仏像
3、人気の無い場所にある石碑
4、廃墟などにある神棚や仏壇
5、朽ち果てた寺社
共通して言えるのは、荒れたり壊れたり崩れている物などはすべて危険という事ですね。
ご先祖様であっても拝まない方が良いこともある
「どこどこの山の中に遠いご先祖様の石碑ある…」
「なになにの森の中にご先祖様の墓石がある…」
こういった話をよく聞きます。
どこかの合戦で戦った英雄だとかなんとか…
歴史が好きな方だったらそのご先祖様がどんな人だったのかを調べて、石碑などを見に行かれる人がいるかも知れません。
コレ、できれば止めておきましょう。
合戦の後の山や森の中にある石碑って、基本的に討ち死やその場所で亡くなった人のお墓という事が多いのです。
いくら子孫だからといっても何世代も前のご先祖様で、しかも殺されたかも知れない人が祀られているお墓にお参りに行くなんて平和ボケも良いところ。
夢にでも出て来て「墓参りをして欲しい!」くらいの強硬手段で訴えてくるなら話は別ですが、面白半分に行くのは百害あって一利なし。
そっとしておいてあげてください。
お互いに知らない方が幸せって事もありますからね。
手を合わせて良い墓標についてのまとめ
基本的には明るい場所や人が多い場所にある墓標などは手を合わせても大丈夫です。
暗い場所にあるような墓標や壊れたり欠けたりした物はスルー。
困っている人(霊?)を助けてあげたいという気持ちは素晴らしいと思うのですが、自分が出来る事には限界があります。
自分の限界を超えてまで手助けする必要は無いと思います。
また手助けも出来ないのに様子だけ見に行くというのは、相手にすれば面白半分に来てバカにされたと勘違いされるかも知れません。
最後に良い言葉を皆さんに贈ります。
「触らぬ神に祟りなし」
ホント、これに尽きます。
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