「かみさまのおはなし」って本を知っていますか?
『古事記』をわかりやすく書き直した子供向けの読み物なんです。
私、知りませんでした…(失礼しました)
この本、なにが凄いって、美智子さまが天皇陛下に読み聞かせた本らしいのです。
ホントなんです。本の帯やサイトにもしっかりと書いてありました!
ここを見てください。
「美智子さまが浩宮さまに読み聞かせした本」、これだけでも物凄く興味が湧きません?
という事で今回は、「かみさまのおはなし」を読んだ感想を書きたいと思います。
本を手に取って思った事
「めっちゃ分厚いやん…」
というのも、内容は『古事記』とは言え子供向けに書き直しされているのだから絵本のような感じだろうと勝手に想像していました。
そして実際の本がこちら。
結構な厚みです。
この前Amazonで購入した「グーグルが消える日」と同じくらいの本の分厚さに恐怖を覚えました。
読むの苦戦しそう…、最初はそう思ってお・り・ま・し・た。
思ったよりも格段に読み易い
本自体は分厚いのですが、ページをめくっていくと凄く読み易い!
もちろん子供向けの本なので文字も大きいし、ほとんどが平仮名ですから。
正直、平仮名だけだと読みずらいところもあるのですが、何だか『日本昔ばなし』を読んでいるような気分になってほっこりします。
そして私は、一気に「かみさまのおはなし」を読んでしまいました。
分厚い本なのですが、そんな事を感じさせないくらいの読み易さと面白さです。
読んだ後の充実感もあったので、かなり良かったと思います。
「かみさまのおはなし」の内容は?
ズバリ!本の内容は、日本の神様の物語を子供でも読めるようにしたものです。
分かりやすいく、リズミカルな文章なのでサラッと読めてしまうのが良いですね。
日本の神様の物語というと『古事記』なのですが、『古事記』って冒険物語って感じがして面白いんですよね。
でもね、物凄く難しいんですよ。
特に登場人物の名前が難しい…、カタカナ表記は読みにくい…、かと言って漢字で書かれても初見じゃまず読めません。
ちなみに、まんがで読破シリーズにも『古事記』がありまして、それも読んだ事があるんですが十分に読みにくかったのを覚えています。
「かみさまのおはなし」は完全な古事記とは言えないでしょうが、それでも内容は理解できます。
入門書としても良いですね。
特に子供に読ませるには抜群だと思います。
小さなお子さんのいる人へのプレゼントにも良いかも。
日本の神話、どこまで知っていますか?
クイズではありませんが、日本の神話についてどこまで知っていますか?
ざっくりですが、イザナギ・イザナミのお話は?
海彦・山彦は?因幡の白兎は?ヤマタノオロチから出てきた剣の名前は?
カムヤマトイワレヒコノミコトって誰?
正直に言って、あまり覚えていませんよね。
案外、知っているようで知らないのが日本の神話なのかも知れません。
ギリシャ神話?北欧神話?…クトゥルフ神話???
いやいや、まずは日本神話でしょう!
この機会に日本の神話を知るのはいかがでしょう。
大人も読んで欲しい!
先ほどから「かみさまのおはなし」は子供向けの本だと何度も言ってますが、個人的には大人に読んで欲しいかも知れません。
本当に『日本昔ばなし』を読んでいる感じがします。
リズミカルな読み心地が、なんとも言えず心地良くなります。
読んでいて暖かくなるような感じなんですよね。
ココロのささくれた大人には是非読んで欲しい1冊です。
お祓い堂的な視線
ここはお祓い堂のサイトですから、やっぱりお祓い堂的な視線が必要なのだと思います。
「かみさまのおはなし」には、ちゃんとお祓い堂視線の内容が出てきました。
桃を投げて鬼を退治するシーンやイザナギノミコトが禊祓するシーン。
『古事記』ですから当たり前なんですが、ここを読めばそれぞれの理由も解ると思います。
まだ知らない人は、是非読んでみてください。
天皇陛下が読んでいた⁉「かみさまのおはなし」 まとめ
今回は、かみさま繋がりや神道繋がりという事で「かみさまのおはなし」を紹介してみました。
いかがだったでしょうか?
派手な演出やドッキリするトリック、どんでん返しのハッピーエンドなどはまったくありませんが、凄く良い本だと思います。(大国主命の逃亡はどんでん返しのハッピーエンドかな…)
美智子さまが読み聞かせに選んだ理由もわかりますね。
最初、大人の私が読んでも「まぁ、そんなものか」程度の感想くらいだろうと思っていました。
しかし!読み終わった今は、誰かに紹介したいと思っています!
(実を言うと、すでに子供に紹介しました)
最近はグローバル化という事で、何かあれば海外の国々に目を向けることが多いのですが、もう一度、自分たちが住んでいる日本の国を見直すためにもこういう本が必要なのかも知れませんね。
Amazonでも販売していますので、機会がありましたら是非どうぞ。
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