「かみさまのおはなし」という本を紹介したので、今回は「地獄と極楽」という仏教漫画を紹介したいと思います。
「かみさまのおはなし」の記事はこちらです。
昭和時代のおどろおどろしい感じがそのままの摩訶不思議な仏教漫画「地獄と極楽」。
笑いあり、涙あり、感動あり、トラウマあり…(笑いは一カ所だけですが)
今回はあなたをぶっ飛んだ世界へと招待致しましょう。
仏教漫画「地獄と極楽」
大道社という出版会社から発売されている仏教漫画です。
お寺などで販売されているそうですが、大道社から直接通販で購入する事もできます。
宗教書籍を扱っている本屋さんでも購入できるそうです。
定価600円。
大道社のアドレスを貼っておきます。
http://www.seihon.co.jp/ある程度の年齢の方なら、読んだ事あるかも知れませんね。
という訳で裏表紙の画像もアップしておきます。
「地獄と極楽」のあらすじ
ある男の人が亡くなってしまい、死後の世界へと行きます。
そこで閻魔大王に会い、地獄の中を彷徨うという内容です。
無事に地獄から脱出できるのか?極楽には行けるのか?
その男の人の運命はいかに!?
大雑把ですが、内容はこんな感じです。
各々の地獄を紹介をしながら、地獄の名所を旅するという定番の演出ですね。
ところどころで地獄の責め苦を体験しますので「体験型旅ブラ企画」といったところでしょうか。
結構、身体を張ったチャレンジをしています。
「地獄と極楽」を読んだ当時の感想
この「地獄と極楽」は、私が小学校低学年の時に親戚の家で発見しました。
何気に読んでみたのですが、それはそれは恐ろしい内容でした。
でもね、怖いんですが目が離せないんですよ。
怖いもの見たさというか…、ねこぢるの漫画を見た事のある人なら解るとおもうのですが、残酷な描写があるんですがついつい見てしまうといった感じだったんです。
「地獄と極楽」を読んでからというもの、残酷描写がしばらく頭から離れなかったのを覚えています。
家に帰ってからも、そのマンガの話を母親にした事があります。
当時のトラウマ度で言えば、ザンボット3の「人間爆弾」に匹敵するほどのトラウマっぷりでした。
ツッコミどころ満載!
だいたいの内容は理解してもらえたと思いますが、実はツッコミどころ満載の1冊です。
たまに主人公と脇役たちの見分けが付かなったり、全体的に色彩がサイケっぽかったり、「地獄でそれする!」というような登場人物がいたりと飽きさせません。
地獄にいる人達も普通という感じで、大悪党に見えないのが印象的です。
もっと、ほら…、いるじゃありませんか、見るからに…ねぇ。
そんな人は皆無、別の地獄に行っているのかな?
あとは意外と地獄の鬼や優しく、律儀なんですよね。
地獄の鬼って理不尽なほどに傍若無人だと思っていたのでホントに意外でした。
さすが閻魔大王、鬼の統率が取れています!
「地獄と極楽」を読んだ現在の感想
今回、大道社さんに直接連絡して「地獄と極楽」を購入しました。
そしてン十年振りに読んだ感想は、やはりトラウマものです。
ですが、今の私の精神状態であれば、『チャージマン研』よりはトラウマ度が低いと言えそうです。
ただ、どうしても理解しがたい部分があります。
どんな箇所かと言うと、地獄では鬼からのエグイ拷問で亡者が死ぬ(?)んですよ。
でも亡者が死んだとしても、風が吹いてくると生き返るんです。(???)
そしてまた拷問されるんです。
何というか、ちょっと酷くない?って思ってしまうんですよ。
もちろん悪い事をしたらダメって事なんでしょうが、それにしても罪と罰のバランスが狂っているように感じてしまうんです。
あそこまで拷問される人間って、前世では極悪非道の限りを尽くし切った人だと思うんです。
そんな人間って人類史上僅かなものではないのかと…、でも拷問されている人間はわんさかいるんですよね。
また仏様も地獄の拷問に対しては見て見ぬ振りしているような感じがして、そこがなんとも言えない怖さを感じさせます。
小学生の頃に感じたものとは違うトラウマですね。
トラウマ必死の仏教的子供向けマンガ!「地獄と極楽」 まとめ
さぁ、いかがでしょうか。
あなたもきっと、「地獄と極楽」を読みたくなったと思います。
死後の世界の確認に、トラウマ作りに、子供たちの教育に是非どうぞ。
近くの寺院等で探してみてください。
大道社さんでは、直接購入できますよ。
私が購入した時に電話に出てくれた人は、物凄く親切な方でした。
ネタバレになりますが笑える箇所がひとつありまして、それを紹介したいと思います。
極楽で自分の両親に再会するシーンです。
お父さんから「お前には到底極楽では会えないと思っていた…」って言われて、思わず『オイッ!』って声が出てしまいました。
なんつー事言う親父なんだ!普通、そんな事を息子に言うか?と思わず笑ってしまいました。
そりゃ息子も泣くわ…
笑いあり、涙あり、感動あり、巨大なトラウマありの「地獄と極楽」でした。
また面白い本などがありましたら、紹介したいと思います。
お楽しみに。
上記の絵本は記事内で紹介したものではございません。
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